港区の公園で遺棄された乳児の遺体が発見されたそうです。
先週もふじみ野市のドラッグストアのトイレで遺体が発見されています。

目を覆いたくなるようなニュースですが、なかなか無くならないものです。(相対的に件数自体は多くないので、視聴者のストレスを上げて購買意欲を高めるためにわざとメディアが長時間ニュースで流しているという面もある)
時には自宅であったり、コインロッカーであったり、小さな命がその短い生涯を終えています。
この類のニュースを見て、「可愛そうな子供」と「酷い母親」という様にに捉える人もいるかもしれませんが、必ずしもそう簡単なものではありません。
例えば強姦による望まない妊娠であったり、母親がまだ10代であるとか経済的に厳しい状況であったりと事情は複雑であり、孤独に追い込まれた母親の姿がそこにはあります。
これに対し、日本では2007年に熊本市にこうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)が作られています。
日本ではまだ歴史が古いですが、ドイツでは100箇所、パキスタンでは300箇所あるそうです。
神戸市に2例目が作られる予定だったそうですが、医師の常駐に市が難色を示し、話が流れています。

赤ちゃんポストについては、乳児遺棄を減らすために必要だとする声がある一方で、既に養子縁組支援団体があることや、年間での件数が多くはないことが反対意見として上がっています
厚労省、法務省、政府としても非常に慎重な姿勢をとっていますが、議論としても余り前に進んでいないように感じます。
そこには「誰にも知られずに出産したい母親」と「子どもの出自を知る権利」であったり、出生後の戸籍の問題などもはらんでいるのです。

また、子育てにおける母親の孤独も社会問題化しています。
祖父母や親戚、地域の手助けというものが核家族化などにより無くなりつつあります。

一方で、我が子をエアガンで打つという事件が起こっています。
子供への虐待や、育児放棄(ネグレクト)といった問題もあります。

日本は「子育てがしにくい国」と言われているそうですが、法整備も官民での支援もまだまだ足りていないように、子育てと縁遠い私ですら感じます。
もっと子育て世代や生まれてきた子どもが過ごしやすい社会に変えていかないといけないと思います。
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