仕事が出来ない人が言いがちな、「一回で覚えろ」論

コミュニケーション

会社員時代、諸先輩方から「教えたことは一回で覚えろ」と言われたことがあります。
そういえば会社員に限らず、結婚式場などのアルバイトをしていた頃もこれを言っている人がいました。
言われていた当時は給料もらってるんだから頑張って覚えなきゃなとか思っていたような気もしますが、今考えればおかしな話です。

上司の給与が良いのは、部下への教育もする必要があるからという理由もあります。そう考えれば一度しか教えないというのはただの職務放棄であると言えます。
また、もし一度で覚えられなかった場合、どちらにしろ先輩に聞く必要が生まれます。その際に心理的障壁が前もって作られていることにより、アラート出るのが遅くなります。
部下に対して「教えたことは一回で覚えろ」という人は、単純に部下にマウントを取りたいエゴ人間だと捉えています。
仮に部下への自立を促す意図があったとしても、結果としてコミュニケーションが滞り業務に支障が出ている時点で意味がありません。

で、どうしたら良いかですが、実際に私が部下を持ったときには「分かんなかったらまた聞いて!」とか、詰まってそうであればこちらから声を掛けたりしていました。
一回で覚えられない部下に対して責任を押し付けるというやり口が非常に卑怯な方法だと思います。
そして、立場が弱い部下だけに責任が行くような仕組みになっているのが問題あります。業務の仕組みからして見直す必要があるのです。
その仕組みを見直すのは管理する人の仕事です。

感情ではなく論理で業務や人を動かす必要があるのです。

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