宮部みゆきさんの『ブレイブ・ストーリー』が好きです。
小学生のワタルが勇者となって戦うファンタジー冒険小説です。
松たか子さん、大泉洋さんらが声優をするアニメ映画にもなりました。
主題歌はAqua Timezさんが歌い、とてもヒットしたのを覚えています。
私が小説を読んだのは中学生の頃でした。
主人公のワタルに感情移入しながら読んだのを覚えています。
ちなみにファンタジーだと思って油断していると、序盤のどす黒い闇に飲まれます。
主人公のワタルは普通の学校生活を送る少年でした。
しかし、その日常は一瞬にして崩壊します。
父親が別で女性を作り、家を出ていってしまいます。
母親はワタルと共に無理心中を図り、生死を彷徨うことになります。
時を同じくして、性暴力に合って精神的な病気になっている香織に興味を持ちます。
そして父母妹を失って孤児となっていた転校生ミツルの誘いによって、幻界(ヴィジョン)への扉が開きます。
全ての人を救い、傾いた針を元に戻すべく、扉の向こうへと足を踏み入れます。
世の中には理不尽なことって沢山あります。
子供の頃もそうですし、大人になっても沢山あります。
そして、何時も割を食うのは弱い立場の人、特に子供だったりします。
結論から言えば、ワタルは自分との戦いに勝ち、全ての人を救い、日常を取り戻しました。
しかし、そのためには勇気が必要です。
何が起こるのか分からなくとも、扉の向こうに一歩足を踏み入れる勇気です。
おれって今、勇気を出して生きてるかなって。
もし足りてないようだったら、まずは一歩、踏み入れてみようと。
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