オタキングから学ぶ評価経済

ビジネス

最近オンラインサロンが人気になっています。
オンラインサロンというものの定義が曖昧ではありますが、非常に画期的なアイデアです。
一番最初にやったのは誰だか定かではありませんが、2010年の段階で岡田斗司夫さんがオンラインサロン「オタキングex」を開設しました。
これは社員に毎月1万円を払わせ、その上で更に仕事をさせるという、非常に画期的なものでした。
当然、超ブラック企業と批判される訳ですが、それは表層しか見えていない、浅薄な批判でした。

このオタキングexを開設した段階で、岡田さんは貨幣経済は終わりを告げ、評価経済にシフトするだろうと予想していました。
その上で、自分自身がそれを実践するべくオンラインサロンを作ったのです。

今までは「お金」という価値だけが、やりがいを生むと考えられて来ました。
しかし若い世代は、お金プラスアルファのやりがいを求める様になりました。
ところが今までの会社には、お金しか報酬が無いのです。
そこで副業という形で、やりがいが得られるオンラインサロンが必用になったのです。
とにかくお金を稼げば幸せになれるという資本主義にピリオドが打たれようとしているのです。

また、2020年に生きる我々であれば気付くと思います。
これからは、如何に自分のフォロワーを増やすことが大事であるかを。
今までは、お金を使って自分のフォロワーを増やしてきました。
それは企業でも商品でも政治でも宗教でも何でもそうです。
しかし、自分のフォロワーがいることで、それをお金に変換出来るという価値観に、世の中が変化しているのです。
つまり、
個人の信用 > お金
ということになっているのです。

お金が何故流通していたかというと、物々交換しなくて済むからでした。
簡単にモノの価値が分かるということで、非常に便利に活用されてきました。
あなたが仕事をしたら、それに対してお金で幾らと、対価が支払われてきました。

ところが私たちの信用力が数値で表示されるようになったらどうでしょう。
その信用力を元に、お金と交換することが出来るようになってきます。
○○万人のフォロワーがいるインスタグラマーは、広告主からPRの対価としてお金を支払われます。
○○万人のフォロワーがいるYouTuberは、広告収入で暮らしています。

ちなみにこの仕組み、以前からありました。
例えばサラリーマンは信用力があるため、家を借りやすいです。
クレジットカードの返済が滞ると、信用情報(CIC)にその履歴が残ります。
そうなると、次に借入がしづらくなったり、下手するとブラックリストに載ったりします。
とは言え、日常の生活を送る上では、そこまで意識しなかったでしょう。

ところがお隣の国、中国では、随分と未来に進んでいます。
アリババグループの芝麻信用という会社は、独自の個人評価システムが導入されています。
このシステムはアリペイという決済システムに付随し、ユーザーの決済記録を元に、信用力を割出します。
そして明確に数値化し、ランク付けしているのです。

このランクが高いと、色々なメリットがあります。
・ホテル、レンタカーのデポジットが不要になる。
・サービスの後払いが可能になる
・金利が優遇される
・その他提携サービスを受けられる。

今までは悪いことをしても、お金さえあれば目を瞑られました。
しかし、これからはお金持ちではなく信用持ちが今まで以上に評価されるようになってきたのです。

世界はより良い方向に向かっているようです。

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