昔の悩みは何処へ行ったのか【リアルな幻想】

人生観

例えば「小中学生の頃は悩みが無くて良かったなあ」、なんてことを言う人がいますが、果たして本当に悩みは無かったのでしょうか。
社会人と比べると確かに社会的な責任や、もしもダメだった時のリスクは小さいでしょう
親が保護者として最終的には責任を取ってくれますしし、法的に裁かれることも殆どありません。
しかし主観的に当時の自分を思い出すと、その当時としての悩みがあったはずです。

例えば私はあまり運動神経が良くないので、体育の授業は本当に嫌で、体育祭が中止になることを心から願っていました。
親に言われて始めたサッカーも嫌いで、定期的にサボっていました(どんだけ運動嫌いだったんだとは思う。笑)
他にも身体が弱く、アレルギー性鼻炎や食物アレルギーも当時はありましたし、バス旅行の度に酔っ払って吐いていました。
ストレスを何時も感じていて、お腹の調子が常に悪かったのも覚えています。

しかし当時の悩みは殆ど消えて無くなりました。
最早覚えてないレベルです。
身体はある程度丈夫になり健康になりましたし、当時の嫌なことはやらなくても済む生活を送れるようになりました。
あんなに悩んでいたのに、果たして何処に行ってしまったんでしょうか。

勿論、今は今でまた違う悩みがあります。
しかしその悩みもある意味では幻想です。
ありもしない、まだ起こってもいない未来を描いて悩んでいるのです。
大概のことは、実際にやったらそうでも無いことばかりだからです。

もしかしたら私達は、悩みたいから悩んでいるのかもしれません。
自ら希望して悩みという幻想を築いているのです。

つまり今も昔も、悩みなんて実在しないのです。

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