ベーシックインカムについて考えてみた

雑記

ベーシックインカム(以下BI)について前澤社長が発信していました。

私個人的な意見としては、どちらかと言えば賛成です。
おそらく日本の社会保障制度、年金制度をそれなりに維持しつつ何とかバランスを取ってやっていくには、ベーシックインカムはベターな方法だと思うのです。
ただし賛否両論、色々とあると思います。
もしやるなら支給額はいくらなのかとか、今の年金支給はどうするのかとか、財源はどうするのかとか、細かい部分を揚げたら課題は沢山あります。

そして根本的な問題として、

「社会に貢献しない人を生かしておく必要があるのか」

というところに問題は行き着くと思います。

例えば、「今の年金支給を辞めて日本国民は全員月額8万円支給します」とした場合、高齢になるまで社会に貢献できず、貯金が出来なかった人は死ぬしかありません。
これを言うと高齢者の方が票数が多いため、ベーシックインカムは成立しません。
そこで今の年金支給を年齢ごとに段階的に減らしていくことにしましょう。(例えば60代以上は20万、50代は15万、40代は10万、30代以下は一律8万とか)
そうすれば今の高齢者の支持も得られ、将来的に年金が貰えない若年者の票も得られてベーシックインカムが実現するかもしれません。

ただしどちらにせよ、余分にお金が掛かる人(高齢者や病気をする人)は自分の貯金から頑張ってお金を出すしか無くなります。
そうなると、「社会に貢献できない人は死ぬしかありません。」

しかしここで考えて欲しいのは、「何年も何十年も時間があったのに、まともに社会に貢献しない人に無駄にお金を使い、未来ある社会に貢献する若者にお金を使わないのは、その若者を殺しているのと同じなのではないか」ということです。
極論ですが、役に立たない高齢者を殺すのか、役に立つかもしれない若者を殺すのか、そういう話になってくると思います。

私がどちらかと言えば賛成というのには、5つの理由があります
1つ目は、どちらにせよ現行の社会保障制度は破綻しており、相対的にベーシックインカムの方が優れている点が多いので、試してみる価値はあると思うから。
2つ目は、現在の複雑な社会保障制度には余計な間接コストが掛かっており、これを無くすことが出来るから。
3つ目は、最低賃金よりも生活保護の方が額が高いという矛盾を解消出来るから。
4つ目は、多くの人が今まで以上に自分の人生に本気で向かい合うことになり、労働生産性や経済効率が上がるかもしれないから。(前澤さんも述べている通り)
5つ目は、予防医療が進むのではないかと思うから。(病気になる人が多いと医療技術は発展するが、それだと根本的な解決になっていない。)

とにかく善悪というのはヒトが見ている幻想で、自分にとってどんなメリット、デメリットがあるかということしか現実には存在しません。
また、政治というのは全員にメリットがあるという物事は無く、かならず不利益を被る人たちが出てくるものです。
その中で、どちらに進むのが相対的に良いのかなと皆で考え、解決して行くことが大切だと思います。

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