「好きなこと」か「得意なこと」か

雑記

よく職業選択において、「好きなこと」か「得意なこと」のどちらを大切にした方が良いのか、という話を目にします。

世間での様子

前者については、「好きなことで、生きていく」というキャッチフレーズで、HIKAKINさんやはじめしゃちょーさんらがYouTubeで広告をやっていたのを覚えています。
また、堀江貴文さんが『好きなことだけで生きていく。』という本を一昨年出しています。

好きなことで、生きていく – HIKAKIN – YouTube [ Long ver. ]

後者について、私の観測範囲においては、こちらを推している人の方が多い印象を受けます。
現実的にお金を稼いで食べていくためには、得意なことから始めた方が良いという考え方だと思います。

「好きなこと」と「得意なこと」の違い。どちらを仕事にすればいいのか? | 八木仁平公式サイト
こんにちは、株式会社ジコリカイ代表の八木仁平です。 「好きなことで生きていく」 「自分の得意なことを仕事にするといい」 「やりたいことだけやって生きるべきだ」 こんな言葉を聞くことが多いですよね。 こういう言葉を色々聞きすぎて、頭の中がゴチ

私自身の職業観

で、実際に自分が大学3年で就活に差し掛かった時に思ったのは、「好きなこと」も「得意なこと」も特に無いということでした。
やりたいことが無いまま漠然と史学専攻の大学生になり、親の影響で教職課程を履修していましたが、日本史に対しても教職に対してもあまり面白みを感じ無いまま就活シーズンを迎えてしまったのです。

そこから初めて自分のやりたいこと探しが始まりました。
色んな人に会いに行ったり、色んなアルバイトをしてみたり。
大学を休学したりして、紆余曲折の末、IT業界に行くことにしました。
その中で、とある社長にやりたいことが無いと相談したときに、
「とりあえず年収1000万くらい稼いでみ。そしたらやりたいことが見えてくるだろうから」
と教えてもらったのが、個人的に一番響きました。

おそらく、どんな仕事でも年収1000万くらい稼げるようになったら、仕事にやりがいが出てきて面白くなるとか、資金に余裕が出来ると知らなかった職業が見えてくるとか、色々な意味が含まれているものと思います。
そのため、成長産業でフリーでも仕事が取りやすく、単価が高いIT業界なら年収1000万円くらい行けるんじゃないかと思い、飛び込みました。
しかしIT業界に足を踏み入れて3年が経とうとしていますが、年収は1000万には全く届かず(むしろ今は無職)、好きにも得意にもなってはいません。

継続は力なり

それらの経験から分かったことと言えば、「好き」も「得意」もない人は、「継続できること」を選択するのが良いのかなということです。
今まで、塾講師、テレアポ、結婚式場、カフェ、営業、鳶職など、色々な仕事をやってきました。
しかし、どれも長続きせず、長くても1年くらいで辞めています。
そのため勉強期間を含めると、エンジニアが唯一、3年くらい長続きしているのです。

長続きしなかった職種はどれも「嫌」な部分が多かったですが、エンジニアは好きとは言えなくても、嫌な訳ではありません。(会社に嫌な人間はいても、仕事として嫌いだったわけではない)
このまま5年、10年と継続して経験を積んで行けば、もしかしたら「好き」で「得意」な仕事に徐々に変化していくかもしれません。

もしも「好きなこと」も「得意なこと」もない人は、「継続できること、継続できそうなこと」を選ぶと良いのかなと思います。

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