セクシー大臣から見る情報科社会

IT関連

私は大学1年生の頃に「情報化社会と人間」という授業を履修しました。
選択した理由は、教職の必須科目である情報系の授業の中で、一番単位が取りやすいからというものでした。
春学期の6月に差し掛かった頃、初めてのレポート課題が出されました。
内容は「天安門事件について」でした。
当時は社会科の教員を目指していたものの、恥ずかしいことに、「天安門事件」についてちゃんと知ったのはこのときでした。
(天安門事件とは、1989/6/4に、北京の天安門広場に集まった民主化デモを軍隊が武力行使して鎮圧した事件です。)

ちなみに日本人であれば普通にwikiなどで調べればその内容が出てきます。
しかし中国国内でそのワードを検索しても、検索結果は出てこないそうです。
なぜなら中国共産党にとっては都合が悪いことだからです。
天安門事件にかかわらず香港やチベットなど、中国共産党に都合が悪い情報はサイバーセキュリティによってネット上から排除されているのです。

ニューヨークの環境関連のイベントに出席している小泉環境相の「セクシー」発言が話題になっています。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190924-00584158-shincho-pol

それに対する反応として多く感じるのは「中身のない発言をしている小泉氏」というところです。
私はそれを見て、テレビ局や新聞社、週刊誌といったメディアは、七光りの無能というイメージを植え付けさせようとしている様に見えました。(あくまでも私にはそう見えたというだけの話です。)
なぜならば、ちゃんと仕事をしている小泉大臣を報道するよりも、皆がバッシングしたくなる人、話題を報道した方が、視聴率や購読者が増えるからです。

そもそも民放も新聞社も雑誌会社も、営利企業です。
営利企業は公平中立な報道をすることが仕事ではありません。
株式会社はお金を稼いで株主に還元することが目的です。

例えば、今の話で既存マスメディアを取り上げましたが、ネットニュースも同じくです。
abemaTVもサイバーエージェントがやっていますし、よく見るとテレビ朝日が大きく関わっています。
yahooニュースもYahoo! JAPANが運営してますし、その株主にはソフトバンクがいたりします。

ありがたいことに、今の世の中には情報が大量に溢れるようになりました。
以前の様にテレビという大本営発表だけを信じる時代は終わりました。
しかし大量の情報の中から正しい情報を取捨選択するには、一定の知識や判断力が必要になります。
全て鵜呑みにするのではなく、何でこうなってるんだろうとか、何でそう言われいるんだろうと、もしくはこれによって誰が得をするんだろうと考えると良いのではないかと思うのです。

例えば私は大学時代に日本史を学んでいましたが、歴史資料を読む上で大切なのは、必ず原典(一次資料)にあたるということでした。
ネットスラングで「ソースを出せ!」というものがありますが、まさにそれのことです。
加工された情報には、必ず加工した人の意図が意識的にも無意識的にも反映されているものです。

今ではブログやツイッター、Youtubeの登場で個々人がメディアに成り得る時代が到来しています。
米国のトランプ大統領は既存メディアに対してフェイクニュースだと発言し、ツイッターで発言していることは有名でしょう。
自民党内では安倍首相もツイッターを活用していますが、河野大臣は特に上手に活用しているように見えます。
維新の音喜多議員はwebマーケッターの永江一石さんのコンサルを受けたのか分かりませんが、以前からブロガー議員として活動しています。
最近だとN国党首の立花氏と国民民主党首の玉木氏がユーチューブでコラボ動画を上げていました。

こうやって個人メディアを活用して発信している人は、どんな考えを持って活動しているかが、一目瞭然になります。
そうすることによって、歪んだ報道から逃れることができるかもしれません。
もっと言えば、個人の発信の影響力の方が既存メディアよりも大きくなる日は意外とすぐ来るかもしれないと思います。

今回攻撃の的になってしまったセクシー大臣の小泉環境相が、国民から信頼されるおもてなし議員になるには、SNSの活用をオススメしておきます。

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