欲求との対話

雑記

私はどちらかというとゴリゴリ仕事してガンガン稼ぎたいという欲が強いのですが、10~20代の人はワークライフバランスを重視している人が他の年齢層よりも高くなっている印象を受けます。
「大きな責任を負うくらいなら出世したくないし、収入もそこそこあれば満足」
「スキルアップよりも定時退社や、自分の余暇の時間」
「一軒家や自家用車はいらない」
という価値観の人は結構増えているんではないでしょうか。(いわゆる「さとり世代」)

何でそうなるのかと言えば、日本人の生活水準が上がっているからだと思います。
例えば70~90代の戦争を経験した層は、まず「食べ物」が重要視されてきました。
次に40~60代の高度経済成長を生きてきた世代は「お金」が重要視されました。
それと比較し、生まれた時から食べ物やお金に困らずに育ってきた我々若い世代は、「精神的な充足」に価値が置かれているということです。

倫理の授業でマズローの欲求階層説を習ったと思いますが、食べ物は一番下の生理的欲求に入ります。
そしてお金(仕事や財産)は下から2番目の安全欲求に入ります。
精神的な充足は3番目の社会的欲求以上に入ります。

どれが良いということではなく、生まれた時代背景によって傾向が変化するということです。
もちろん、今の時代に生まれても経済的に、もしくは家庭環境に恵まれなかったりする人もいると思います。
実家は裕福でも、社会人になった途端に経済的に困る人もいます。(むしろ若い世代はお金をもっていない。)
学歴があって世間的な評価が高い企業に入っても、その中で仕事が出来ないと疎外感に苛まれることもあります。

普段から自分の価値観だけで周りを見ていると、他の人の価値観に気付けなかったりします。
特に大学生までは同世代との関わりが多いですが、社会に出ると多種多様な背景を持った人とと接する機会が増えます。
そんなときに相手がどんなことに価値を感じているかが分かると、ことがスムーズに進むと思います。

また、自分がどんなものに価値を感じるかを理解することも大切です。
就活の頃に自己分析をしたと思いますが、社会に出て経験が増えると価値観が変わってきます。
例えばどんな社会人になりたいかや、将来の目標、やりたい仕事をキャリアセンターで考えた人もいると思います。
しかし、そういった目標は欲求階層の中でも高次の欲求です。
大学生の頃や、社会人なりたてでは、まだ見えてこないのは当たり前です。
低次の欲求から順番に満たして、徐々に自己実現のようなことが見えてきます。

常に自分と対話し、目の前の小さな目標を少しずつ達成していくことが大切だなと思います。

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