営業力(コールセンター編)

IT関連

大学生の頃にコールセンター事業を行うベンチャー企業でアルバイトしていたことがあります。
事業の立ち上げの頃だったため、最初は1件で5000円のフルコミで働いていました。
その後、学校の友人やツイッターなどで仲間を集め、メンバーを増やしていきました。
最初は大手企業のフロアの片隅を間借りしてやっていましたが、新しくオフィスを用意できることになり、仲間も徐々に増えていきました。

実際の案件としては、電話回線(プロバイダ)や太陽光パネルを扱っていました。(よくある迷惑電話。笑)
基本的にマニュアルがあり、そこに書いてある通りに読んでいきます。
ただ書いてあるのを読むだけですが、最初の頃は緊張して上手く話せず、経験者の人にサポートしてもらいながら話しました。
しかし上手く伝えることができず(聞いてもらうことが出来ず)、直ぐに電話を切られます。
実際に自分のトークを録音してあるので聞いてみると、自分が思っている以上にトーンが低かったり、早口だったりします。
上手く契約を取っている人の音声を聞いて、どういう返しをしたら良いか、自分のどこを直したら良いかを考え、修正していきました。

電話回線は夕方から夜、太陽光は日中に電話をしていましたが、個人と法人という違いもあり、話す内容や話し方も変わってきます。
一方で変わらない点もあります。

例えば決済者に代わって貰うことです。
個人宅の場合、大体決済者は旦那さんです。奥さんが安くなるOKの場合でも、旦那さんNGの場合が度々あります。
法人の場合、電話対応の人でストップが掛かったりすることが多く、社長が対応してくれることは中々ありません。
どちらにせよ、決済者を引っ張り出さないことには話が始まりません。

それ以外にも、数を打つことが大事です。
出来るだけ余計な作業や手順を減らし、電話を鳴らすことに集中した結果、1日で700件ほど電話を掛けられる様になりました。
数をこなすと成長もしますし、下手でも契約が取れたりします。
また、それを毎日繰り返すことにより、おおよその確率が出るようになります。
初心者は客を選んでいる場合ではありません。とにかく数を打つのが先決です。

そして何と言っても、営業トークです。
ルールを守り(法律も大切)ながらも、あの手この手を使って口説いていきます。(クレームを引くと厄介)
お互い顔が見えない中、身振り手振りをしながら(力説するとつい出ます)、声一本で契約を取るのは至難の技です。
出来るだけNOを言わせない(Yesを取る)ようにして、クロージングまでゴリゴリ持っていきます。
喋るのが苦手な人でも、相手の疑問や疑念を丁寧に聞けると(逃げ道を潰せるようになると)、自然と最後まで持っていけるようになります。
そして何ヶ月かすると契約金が入金されます。(お金が大事。)

大学生は色んなアルバイトをして過ごしている人が多いですが(私は大学3年になるまでアルバイトしてなかったけど。笑)、営業系のアルバイトは絶対に経験した方が良いと思います。
これ以外にも、対面の営業(情報商材や保険、積立など)もやっていたことがありますが、学生のうちにビジネスの基本である営業の仕事を学んでおくと、どんな仕事でも、私生活においてもメリットが沢山あると思います。

例えば、新卒で私が入社した会社では、基本的に新卒はほぼ全員技術職に配属され、エンジニアとして研修を受けました。
しかし出世をして、ある役職辺りになるとエンジニアとして現場に出ることがほぼなくなり、管理職兼営業職として案件を取ることが会社から求められるようになっていきます。
営業職として若い頃からやっていれば良いものの、そうではないため、その役職の一歩手前に沢山の中年社員が留まっている状況でした。(営業だけ出来ても、システムのことが分かった見積もりが出来ないといけないため、他業種からの中途採用も難しいのかもしれない。。)
つまり、エンジニアが営業力を身に着けたら、かなり希少価値が上がり、手にする収入も上がるのは間違いないです。
逆に言うと、営業力かマネジメント力を身につけないと、エンジニア35歳の壁とは言わずとも、技術だけでは頭打ちになる日が来ると思います。

エンジニアは技術だけ追い求めてればそれで良いやというスタンスの人が結構いる気がしますが、それではちょっと勿体無い気がします。
営業力も技術力もあるビジネスマンになりたいものです。

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